gumiは5月30日、仮想通貨(資金決済法上の仮想通貨に該当しないトークンなどを含む)・ブロックチェーン事業に参入すると発表した。なお、今回の発表に先立ち、同社の子会社において仮想通貨ファンドを組成し、仮想通貨への投資を開始している。
同社は、モバイルオンラインゲームの開発・運営、VR/AR 領域における国内外への有力企業への投資およびコンテンツ開発ならびにモバイル動画領域における投資を通じ、業容を拡大させている。
今後、同社では仮想通貨・ブロックチェーンに関するコンテンツの自社開発などの展開を見据え、仮想通貨・ブロックチェーン関し、グループにおける将来の収益機会の確保や中長期的な成長のために、仮想通貨・ブロックチェーン事業に参入することを決定した。
また、仮想通貨・ブロックチェーン事業を行う企業への投資を実行することが中長期的な成長のために必要不可欠であると考えており、今年1月に連結子会社であるgumi venturesを通じ、仮想通貨・ブロックチェーン技術を用いたサービスなどを提供する企業への投資を目的としたファンドを組成し、同2月にファンドを設立。
ファンドは仮想通貨・ブロックチェーン事業において、豊富な経験および起業家とのネットワークを有するMiko Matsumura氏を共同事業者として運営を行っているほか、国内大手金融機関、韓国の大手ゲーム開発・運営企業などに加え、国内外の複数の企業・個人が出資している。
さらに、仮想通貨評価メディア「Bitinvestors」を運営するユニコンが仮想通貨の入出金、売却などのサポートを行っている。ファンドは設立以降、すでに複数の米国のICO案件(「Basis」「Robot Cache」「Origin Protocol」「Pryze」)に対して投資を実行済みであり、今後もグローバルにおけるICO 案件への投資活動に注力していく方針だ。
なお、仮想通貨・ブロックチェーン事業への参入において、コンテンツの自社開発などに関して現在企画段階だが、、具体的な内容に関しては現時点では未定だという。同社では参入を通じ、新たなテクノロジーを活用する企業との戦略的な連携を図ることで、新規事業展開を加速していく。