Googleは5月24日(米国時間)、「Google Online Security Blog: Keeping 2 billion Android devices safe with machine learning」において、2017年のGoogle I/Oで発表した「Google Play Protect」の保護に導入している機械学習技術について説明した。
Googleのセキュリティ専門家やエンジニアに加え、機械学習技術を利用することで、潜在的に有害なアプリ(PHA; Potentially Harmful App)の検出数を増加させ、Androidユーザーを有害な攻撃から守っているとしている。
こうした取り組みによって、GoogleはGoogle Playに登録されるアプリから潜在的に有害なアプリを検出する割合を増やしており、ほかのサイトからアプリをダウンロードする場合と比べ、Google Playからアプリをダウンロードした場合は潜在的に有害なアプリをインストールする危険性が9分の1まで低減されていると説明している。
Androidはマルウェアやアドウェアが発見されることが多い。Googleはこうした状況を改善するべくさまざまな取り組みを続けているが、Google Play Protectはそうした取り組みの総称。セキュリティ専門家やエンジニアが手動ですべてのアプリをチェックするには限界がある。
Googleは機械学習技術を利用することで、セキュリティ専門家やエンジニアが発見した有害アプリに類似したアプリを自動的に発見する機能を追加することで、こうした安全確保の取り組みの手助けとしている。