GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は4月18日、東京大学 大学院情報理工学系研究科が実施する「領域知識創成教育研究プログラム(東京大学データサイエンティスト養成講座)」に協力し、データサイエンティストの養成・育成支援をすると発表した。

近年、インターネットを通じて蓄積された行動履歴や取引履歴をはじめ、パーソナルなものに限らず多種多様なデータをビジネスに活用する動きが進んでいる。

ビッグデータを解析し、法則性や関連性を導き出して課題解決に応用する、またはその解析・分析手法を考案する学問であるデータサイエンスに精通したデータサイエンティストのニーズが多様なビジネスの領域で顕在化しているという。

しかし、ビッグデータ活用をはじめとする先端IT技術の利活用は、今後もさまざまな市場で拡大することが見込まれている一方で、国内における先端IT人材は、2020年には約4万8000人も不足すると推計されており、人材の育成が急務となっている。

こうした中、東京大学 大学院情報理工学系研究科では高度な技術を持つデータサイエンティストを育成するべく、大学院生向け教育プログラム東京大学データサイエンティスト養成講座を、2016年4月から開設している。

このようなデータサイエンティストの養成には高等教育機関での専門教育に加え、企業の持つビッグデータおよびビジネス知見を掛け合わせた産学連携が重要だという。

そこで同社は東京大学データサイエンティスト養成講座への協力を通じ、データサイエンティストの養成・育成支援を行うこととなった。具体的には、同社が取り扱う決済・金融関連データを参考に作成した模擬データを同講座に提供し、データ解析およびビジネスへの示唆導出の教材として活用する。

また、同社のデータサイエンティストが実際の講義にも参加し、学生と双方向のディスカッションを行うことで、ビジネス課題解決能力の養成にも寄与することを目指す。

今後も同社は決済および金融関連領域におけるイノベーションの実現に向けて、先端IT技術の研究開発・人材の養成・育成の支援を行う方針だ。