丸紅情報システムズ(MSYS)は4月12日、IoTサービス向けビーコンのBlueBeaconシリーズで、Bluetooth Low Energy(BLE)ビーコンデバイス「BlueBeacon Tag」、IoTゲートウェイ装置「EasyupLink」「EasyupEX」を販売開始した。

BlueBeacon Tagは、工場やオフィスでの従業員の状態確認や、高齢者の見守り、建造物の振動の可視化による事故防止など、多様な用途に利用できるという。主な特徴は「3軸加速度センサを搭載しCR2032電池駆動」「人や物に取りつけて、屋内外の位置を検知する仕組みと対象物の動作状態の検知」「スマートフォンのアプリやGateway端末で信号の受信が可能」の3点。

  • 「BlueBeacon Tag」

    「BlueBeacon Tag

EasyupLinkはBlueBeacon Tagをはじめとする各種センサのビーコン信号を受信し、LTE回線で再送信するIoTゲートウェイ。

特徴は「準天頂衛星(QZSS)対応GPSチップの標準搭載よるGPSトラッキングの利用」「LTE回線を介した遠隔地からのソフトウェア更新や設定変更」「BLE通信の親機として受信データを中継するIoTゲートウェイ機能、子機としてBLE通信の発信側にも拡張でき、スマートフォンへのプッシュ通知など販促利用も可能」となる。

  • 「EasyupLink」

    「EasyupLink」

EasyupEXは、各種センサのビーコン信号を受信し、Wi-Fiで再送信可能だという。NFCリーダライターを搭載し、ビーコン信号に加えてNFCデータの送受信も可能としている。

特徴は「FeliCa、Beacon、Wi-Fi、音波通信などの機能を搭載し多様なスマートフォンに対して情報配信が可能」「NFCタグやBluetoothセンサなどの情報をWi-Fiでインターネット上のサーバに送信するゲートウェイ機能の搭載」「周囲のスマートフォンのWi-Fi情報を検知して来店回数やリピート回数などの行動分析する機能の搭載」の3点。

  • 「EasyupEX」

    「EasyupEX

なお、BlueBeacon Tagが発するビーコン信号は、Easyupシリーズ(EasyupLinkおよびEasyupEX)を通じてサービスプラットフォームへ送信を可能としている。

価格はBlueBeacon Tagが同製品10個と設定用スマートフォンアプリをセットにした「BlueBeacon Tagスターターキット」は5万9800円、EasyupLinkは価格は1台あたり3万5000円(1年分のLTE回線利用料を含む)、EasyupEXは1台あたり5万9800円。

また、BlueBeacon TagとEasyupLinkをセットにした「IoTスタートパッケージ」を発売し、BlueBeacon Tagが5台、EasyupLinkが1台、LTE回線とデモサーバ6カ月分がセットとなり、価格は7万9800円。

同社は、移動型ビーコンを活用したさまざまな位置管理・行動管理ソリューションに向けて今回の3製品と、それらを伴う連携サービスを提案し、3年後に3億円の売り上げを目指す。