中国のDJIは11月7日(米国時間)、企業やドローンサービスのプロバイダを対象に、単一プラットフォームでドローンの効率的な業務管理を提供する「FLIGHTHUB」を発表した。価格は、ベーシックプランが月額1万2800円(税別)、または年間12万9000円(同)、アドバンスドプランが月額3万8800円(同)、または年間38万8000円(同)、エンタープライズプランは後日発表を予定している。

新製品は、ドローンの飛行オペレーションやフライトデータ、パイロットやフリート(航空隊)のリアルタイム管理を実現し、世界的に拡大するドローンの商業用途のニーズに応えるという。同製品の特徴として「ドローンオペレーションの遠隔からのリアルタイムでの確認」「場所を問わないフライトデータへの安全なアクセス」「フリートとチーム管理」の3点を挙げている。

遠隔からのリアルタイム確認では、現場のパイロットと離れた場所にいるチームを効率的に連携させられるため、ドローンの業務利用の一元管理を実現するという。マップビューとリアルタイムビューの各機能で、意思決定に必要なテレメトリデータ、カメラデータやセンサデータなど、多様な情報を表示する。

安全なアクセスに関しては、同製品のデータ管理ツールには飛行データを検索できるデータベースに安全に同期し、保存できる機能を備えている。これにより、プロジェクトやフリートの規模を問わず、規制や法令への順守とパイロットの責任を明確にし、チーム管理の強化を可能としている。

フリートとチーム管理では、同製品は内部のリソース管理を強化するため、効率的なチーム間調整や効果的な機材購入とメンテナンスを可能にする階層を設定し、飛行チームとフリート(航空隊)の概要を提供するという。

同製品へのアクセスはWebブラウザからでき、データはユーザーのAndroidで作動する「DJI Pilot」または「DJI CrystalSky」のモニタから安全に伝送する。対応するドローンは「MATRICE 200」シリーズ、「MAVIC PRO」、「PHANTOM 4」シリーズ、「INSPIRE 2」となる。

同製品には、ベーシックプラン/アドバンスドプラン/エンタープライズプランの3種類を用意し、ベーシックプランではリアルタイムビューを除く、すべての機能で最大5機のドローンを利用できる。

アドバンスドプランでは、ベーシックプランのすべての機能に加え、リアルタイムビューの機能を最大10機のドローンで利用を可能としている。両プランは、同社のオンラインストアで販売を予定している。

エンタープライズプランでは、アドバンストプランのすべての機能を最大10機のドローンで利用可能であり、加えてデータをプライベートクラウドに統合できる機能を追加で予定する。

なお同社は同製品のオープンβテストへの参加者を募集しており、テスト期間は11月14日~12月14日まで。同テストへの協力ユーザーにはテスト期間中ベーシックアカウントを無料で提供するほか、テスト終了後には同製品を利用できるという。