KDDIと中部電力、愛知県豊田市は10月30日、11月1日から豊田市立中山小学校の学区内において、新しいIoT向け通信技術であるLPWA(Low Power Wide Areaの略。通信速度を低速に制限することにより、低消費電力、広い通信エリア、さらに通信端末の低価格化を実現する無線通信方式)を活用した、児童の見守りサービスの実証実験を開始すると発表した。

サービスのイメージ

児童の見守りサービスは「下校時間が遅くて心配」「1人で習い事に通わせるのが心配」といった保護者のニーズに応えることを目的に、中部電力が主体となりサービス開発を進め、児童が携帯する小型通信端末で測位した位置情報を、LPWAを活用してサーバに送信することで、児童の家族のスマートフォンやパソコンから児童の位置情報を確認できるサービスとなる。

機能としては位置情報表示に加え、児童の通過した場所の通過時間を表示する「通過時間表示」、児童がよく訪れる地点や危険場所を地図上に登録・表示する「地点登録・表示」、自宅・小学校や登録地点への到着・出発情報をメールでお知らせする「メール送信機能」を備える。

KDDIは、低消費電力、広い通信エリア、通信端末の低価格化を目指し、IoTの活用に積極的に取り組んでおり、実証実験の開始にあたり、LPWA(LoRaWAN)の通信網を学区内に整備。中部電力は、実証実験で専用WEB画面の開発や実証運営を行い、豊田市は実証実験を「豊田市つながる社会実証推進協議会」の活動に位置付け、関係カ所との調整など実証支援を行う。