大日本印刷(DNP)は10月23日、キャッシュカードの代わりに、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信技術の国際規格)対応のスマートフォンをATMにかざして現金の入出金が行える「DNPスマートデバイス向けATM取引認証サービス」の提供を2018年から開始すると発表した。サーバーとアプリをASPサービスとして提供する。
「DNPスマートデバイス向けATM取引認証サービス」では、生活者のICキャッシュカードの情報を、ネットワーク経由でNFC対応のスマートフォン向けのアプリに登録する(カード発行)機能や、そのスマートフォンをATMにかざすと現金の入出金が可能となる機能などを提供する。
同サービスのスマートフォンアプリは、既存のICキャッシュカードでのATM取引の仕組みに準拠した仕様となっているため、金融機関は基幹システムなどを大幅に改修する必要がない。また、口座番号などの重要データをスマートフォンに記録せずサーバーで管理するほか、アプリの改ざん防止のために、堅牢化・難読化を行うことで、高度な情報セキュリティを担保しているとしている。