ファナックは10月3日、製造業向けオープンプラットフォーム「FIELD system (FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)」の日本国内でのサービス運用を、10月2日より開始したと発表した。

FIELD systemは、ユーザーとアプリケーション開発者が高度な機械学習を活用することにより、製造業における生産性向上と効率化を図ることが可能なプラットフォーム。人工知能とエッジコンピューティング技術を組み合わせることで分散型機械学習(Distributed Machine Learning)などを可能にする。

FIELD system

FIELD systemは、昨年4月にシスコシステムズ、ロックウェル・オートメーション、Preferred Networks と共同でハードウェアを含むプラットフォーム、関連のネットワーク構成などの開発に着手。昨年7月からは、NTT、NTTコミュニケーションズ、NTTデータが、FIELD system のサービス基盤やアプリケーションおよびコンバータ等の開発に参画している。

今回提供を開始するのは、4つのアプリケーションおよび2つのコンバータ。いずれも、「FIELD systemアプリケーションストア」からネットワーク経由で購入できる。

提供するアプリケーションは

・製造機器のデータの統合的な見える化・分析を行う「iPMA」
・製造機器の予防保全機能を実現する「iZDT」
・工作機械の加工時間を高精度に予測する「加工時間予測」
・製造現場の利用者の操作権限や操作履歴を管理する「個人認証・履歴管理」

コンバータは、

・ファナック製機器のコンバータ(CNC、ロボット)
・OPC UAコンバータ

を提供する。

また、今回のリリースに合わせて「FIELD systemサポートコールセンタ」を開設し、問い合わせや不具合情報の受付窓口を一本化し、事象を切り分けた上でファナックを含む関係各社にサポートを依頼する。