トランスコスモスは9月1日、デジタル化が進む消費者と企業のコミュニケーション領域に特化した独自の人工知能(AI)や機械学習などの先端技術の研究所として「Communication Science Lab」を設立したことを発表した。

同研究所では、技術顧問にニューヨーク大学の関根聡研究准教授を迎え、大学や外部研究機関との産学連携、パートナー企業との共同研究を行い、AIやデータサイエンスを活用した次世代コミュニケーションの社会実装に向けた実証実験、およびトランスコスモス独自の特化型AIやデータ解析手法の開発を推進する。

具体的には、デジタル化やオムニチャネル化が進む消費者と企業の間のコミュニケーションの実態調査と課題整理、音声やテキストを中心とした非構造データの認識技術の現場実装に伴う課題解決やアノテーション手法の開発、機械学習や自然言語処理によるVOC(顧客の声)の話題分類や文脈解析に関するアルゴリズム開発、AI・ロボティクスなどの先端技術によるコミュニケーションの自動化の実証実験とコーパス・ルールベースの整備、これら活動を推進するために必要な人材育成や啓発活動について、大学などの外部研究機関やパートナー企業と共同で行うとしている。

開設時はトランスコスモスのAI・機械学習に関わる専門家を中心とする10名程度のメンバーで研究を開始するが、研究内容のテーマに合わせて順次拡大していく予定だ。