グレープシティは8月24日、従来「SpreadJS(スプレッドJS)」と呼んでいたExcelライクなUIを実現するためのJavaScriptコントロールを「Spread.Sheets」と名前を改め、これにグリッド表示の枠を超え多彩なデータレイアウトを可能にする「Spread.Views(スプレッド ビュー)」というUIコントロールを加え、改めて「SpreadJS(スプレッドJS)」して販売すると発表した。
年間ライセンス(税込)は、開発ライセンスが162,000円/ライセンス、配布ライセンスは648,000円/ライセンス。
「Spread.Sheets」は、SpreadJS 9Jの後継で、Excelライクなフィルタや表計算関数、条件付き書式など、Excel互換機能を搭載したスプレッドシートをブラウザ上に描画する。JavaScriptフレームワーク「AngularJS」と「Angular」用のディレクティブを備え、TypeScriptを使用した開発にも対応。今回、Spread.Sheetsデザイナの追加、クライアントサイドExcel入出力機能の改善、パディング領域の設定とラベル機能追加という機能強化を行っている。
Spread.Sheetsデザイナは、GUIベースで簡単にスプレッドシートのレイアウト設計ができる専用デザイナ。Excelファイルの読み込みにも対応し、Excelで作成したシートデザインの活用も可能。
クライアントサイドのExcel入出力機能を強化では、APIを用いたクライアントサイドのExcel入出力機能と、ExcelIOコンポーネントを使用したサーバサイドでのExcel入出力機能を利用できる。これまでのデータ、数式、セルの書式設定に加え、スパークライン、条件付き書式の設定などもそのままインポート・エクスポートできるようになるため、開発効率やユーザーのExcel二次利用における利便性が向上するという。
パディング領域の設定とラベル機能では、セルの内側にパディング領域を設定できるようになる。パディング領域には文字列を配置できるため、セルにラベルを追加したフォームを作成することも可能。
一方、新UIコントロールSpread.Viewsは、グリッドUIを作成できるコントロールで、レイアウトプラグインや行テンプレート機能を活用することでカレンダーやガントチャート、カード・トレリス・タイムライン・メーソンリー表現ができる。