「AI・人工知能EXPO」会場でひと際注目を集めていたのが、文字通りの“看板娘”、人工知能「KIZUNA」AIキャラクターの「さくらさん」が来場者をおもてなししていたティファナ・ドットコムのブースだ。

ティファナ・ドットコムのブース風景。モニター上ではアニメキャラクターと会話する外国人の姿が。ちなみにこの映像は公式Webサイトで観ることができる

今回ティファナ・ドットコムのブースでは、人工知能「KIZUNA」を中心としたソリューションを提案していた。元々Web制作を得意としていたティファナ・ドットコムだけあり、WebサイトにAIを取り入れてお客さまに新たな価値を提供する一助になれば、とは解説員の弁。そのひとつが、来場者の衆目を集めていた「さくらさん」だ。

デジタルサイネージでにこやかに手を振るAIキャラクター「さくらさん」。人工知能「KIZUNA」の自然言語処理によって自然な対話を実現する

この「さくらさん」、イベント会場ではデジタルサイネージに組み込まれており、日本人はもちろん、訪日外国人向けに対応した対話による接客を実現している。もちろん、Webサイトに組み込んで海外からの閲覧者をおもてなしすることもできる。

ティファナ・ドットコムの人工機能「KIZUNA」Webサイト

「さくらさん」の頭脳との呼べる人工知能「KIZUNA」は日本語、英語、中国語、韓国語の4言語に対応しており、例えば訪日した外国人に対して観光地の案内を行う、店舗において頭を悩ませがちなインバウンド対応スタッフの代わりとして活用することが可能だ。

ここで「なぜアニメキャラを採用したのだろうか?」と素朴な疑問がわき上がったのだが、解説員によれば「海外のお客さまの多くは、今やマニア層だけではなく一般層にまで“日本のアニメ”が浸透しており高い人気を誇っているのです」とのこと。政府が日本の魅力を海外に発信するべく推し進めているクールジャパン政策の盛り上がりとともに「ジャパニメーション」という言葉も誕生した。三度脚光を浴びているAIと、海外での認知も高いジャパニメーションを組み合わせることでより多くの人々に最良の体験を提供しようという狙いだ。

思いの外細かな設定がなされている「さくらさん」。衣装や髪型なども変更できTPOに合わせた容姿へ。また、オリジナルのキャラクターを用意することも可能となっている

ちなみに、この人工知能「KIZUNA」だが、先にも述べたように音声認識・音声合成による対話や4カ国語に対応しているほか、ECサイトへの組み込みプランも用意されている。それに加え、センシング技術と連携させることにより、例えばビーコン等により施設内での行動を把握する、カメラ映像から年齢や性別、感情を読み取り接客対応をより最適なものへと変化させることも可能になるという。人工知能「KIZUNA」を核として、PCやスマートフォン、デジタルサイネージなど多種多様なインターフェースでコミュニケーションを図れ、IoTとの連携、そこから収集したデータの利活用で無限の可能性を見せてくれるというわけだ。

そのほかにも、ティファナ・ドットコムのブースでは、安価かつ短期間、最大27言語に及び多言語対応させることが可能な「TagenGo」、自社のSNS上での評価をソーシャルリスニングで収集・分析しソーシャルメディア戦略策定の手助けをする「Oracle SRM」、コンバージョンとSEO順位を同時に上げる秘密兵器とも呼べる「ティファナ・UM Web接客ツール」が紹介されていた。もちろん、すべてのソリューションにAIが活用されているのは言うまでもない。最先端のAIとWeb技術の融合を加速させるティファナ・ドットコムのソリューション、どう自社のビジネスに組み込めるのか想像してみてはいかがだろうか。

AIとWebの相乗効果を説くミニセミナーも盛況を博していた