富士通と独SAPは6月5日、グローバルでのパートナーシップを拡大し、AIやIoTを活用したより高度なERPソリューション、業種特化型クラウドサービスを共同で開発し、富士通より提供していくことで合意したと発表した。

今回の合意により、富士通はSAPが推進するERPのインテリジェント化戦略における初のグローバルテクノロジーパートナーになる。

両社は、今回の合意に基づき、SAPのERPソリューション「SAP S/4HANA」やIoTプラットフォーム「SAP Leonardo」をベースに、それぞれが持つAIやIoTのテクノロジーを組み合わせ、お客様のデジタルトランスフォーメーションを加速するソリューションの開発を目指す。

サービス提供にあたって、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」、SAPのクラウドサービス「SAP Cloud Platform」「SAP HANA Enterprise Cloud」、その他のパートナー企業が提供するクラウドサービスからの提供にも対応し、サービス基盤の構築からアプリケーションの開発、運用までを富士通がワンストップで提供する。

また、富士通のソフトウェア技術者をSAP本社に常駐させ、両社の開発部門間での定常的な技術交流を図ることで、SAPの最先端のソフトウェアと富士通の業種ノウハウを組み合わせたサービスの開発を加速させるとしている。

両社はこれらの取り組みを通じて、まずは製造分野向けの新たなサービスを2017年下期から提供することを目指し、その後、他の業種への展開を図っていく。