fossBytesに3月30日(米国時間)に掲載された記事「Cisco Is Developing Its Own Networking Operating System Named "Lindt"|fossBytes」が、Ciscoが現在「Lindt」と呼ばれる新しいネットワーキングオペレーティングシステムの開発を進めていると伝えた。このオペレーティングシステムは単体での提供も予定されており、Ciscoの従来のスイッチデバイスでも利用できるとされている。同社は新たなオペレーティングシステムを提供することで、既存のCiscoスイッチの価値を高めることを狙っていると見られる。

スイッチ事業はCiscoの事業の中でも中核の1つとされている。昨年、同社がスイッチ事業で得た利益は146億米ドルとされており、ネットワーク・オペレーティングシステムの提供は同社の中核事業に新しい動きをもたらす可能性がある。

記事では、こうしたCiscoの動きは同業他社への牽制ではないかと指摘。スイッチ事業はCiscoの重要な事業の1つだが、同程度の性能を備えたデバイスは競合他社がより廉価な製品を展開しており、優位性が低くなってきていると見られる。

そこで、新たなネットワーク・オペレーティングシステムを提供し、Ciscoの古い製品でもより多くの機能が実現できるようにすることで、Ciscoプロダクトの価値を高める狙いがあると思われる。なお現段階では、このオペレーティングシステムをCisco以外のデバイスに対して提供する予定はないようだ。