ESETは3月24日(米国時間)、「Mac OS X: secure, but still liable to malware attacks」において、16年前に登場したMac OS XはオープンソースとUNIXの経験に基づいて開発されたオペレーティングシステムで安全であるという印象を与えてきたものの、近年Macを標的にしたマルウェアが増加しており、完璧に安全な環境であるとは言えないとして注意を呼びかけた。

Net Applicationsの調査報告によれば、2017年2月におけるデスクトップ・オペレーティングシステムの91%以上をWindowsが占めている。Macのシェアは6%強とされており、多くのマルウェアはWindowsをターゲットに開発されている。しかし、Macを対象としたマルウェアは存在しており、徐々にその存在感を高めてきている。Macを対象とした攻撃が増加傾向にあることは、ESETのみならずほかのセキュリティファームやセキュリティベンダーも指摘している。

攻撃者はさまざまな脆弱性や機能の穴を突いてマルウェアの感染を行い、個人情報や機密情報の窃取を行おうとする。攻撃手法は巧みになっており、攻撃が行われたことに気がつかないケースも少なくない。サイバー攻撃に対しては複数の対策を実施して多面的に備えておくことが効果的だとされている。