富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は12月26日、企業と学校の共創活動を支援するプラットフォーム「Webコア Innovation Suite(ウェブコア・イノベーションスイート)」について、ユーザーの共創活動を活性化するツールの機能強化やサービスの拡充を行い、販売を開始した。

Webコア Innovation Suiteは、企業の共創活動や学校の協働学習などのグループワークにおける「発散」「収束」「評価」のプロセスを体系的に支援するプラットフォーム。共創活動を効率的に支援するICTツール群として、コンテンツ表示・分類ツール「VisualConferenceBoard(ビジュアルカンファレンスボード)」、カード情報活用ツール「EveryBoard(エブリボード)」、コメント投稿活用ツール「Mickr(ミッカー)」などを有する。

「発散」「収束」「評価」のイメージ

今回、「発散」「収束」「評価」の一連のプロセスを効率的・効果的に行うためのツールの機能強化とサービスの拡充を実施。機能強化のポイントとして「ツール間の連携を強化」「共創を支援するユーザーインタフェースの強化」「共創活動支援のためのサービスを追加」の3点を挙げている。

ツール間の連携を強化では、VisualConferenceBoardからEveryBoardへ選択したコンテンツをワンタッチで転送できるようになり、アイデアの発散から収束への展開がスムーズに行うことを可能としている。

共創を支援するユーザーインタフェースの強化に関しては、VisualConferenceBoardにおいて、コンテンツの属性や補足説明、関連コンテンツ一覧などの情報がワンタッチで表示可能となり、新たな発想やひらめきの創出を加速させることができるという。また、EveryBoardとMickrに履歴管理機能が追加されており、過去の討議の状況を振り返りや、任意のタイミングから討議の再開を可能とした。

共創活動支援のためのサービスを追加については、ワークショップでアイデア創出のヒントとなるアイデアカードの作成を支援する「アイデアビジュアライズサービス」や、ユーザー独自のワークショッププログラムの開発から定着までを支援する「ワークショップデザインサービス」をオプションサービスとして追加している。

価格はいずれも税別で、WebコアInnovation Suiteが120万円、「WebコアInnovation Suite 保守サービス」(必須)が24万円/年、「導入サービス(製品インストール、環境設定、動作検証)」(オプションサービス)、「操作教育サービス(担当者への製品の操作方法教育)」(同)、「アイデアビジュアライズサービス」(同)、「ワークショップデザインサービス」(同)がそれぞれ個別見積もり、販売目標は2年間で1億円を目指す。