MacBook Pro、3機種の理由

MacBook Proの位置づけをもう少し考えていこう。

今回のラインアップで、15インチ・13インチモデルに「MacBook Pro with Touch Bar and Touch ID」という上位機種を設定した。本格的に写真やビデオ、グラフィックスなどの編集を行う人は、AMDのグラフィックスが搭載された15インチモデルを用意した。

Touch Bar搭載のMacBook Pro 13インチモデルは、高い性能とコンパクト性のバランスをとった最も販売台数が期待できるモデルと言える。

Touch BarとTouch IDが搭載されない13インチMacBook Proについては、ディスプレイやキーボード、トラックパッドは共通だが、CPUやグラフィックス、そしてThunderbolt 3ポートを半分に減らすなど、価格を抑えたものとなる。

この最も価格が安いMacBook Pro 13インチは、MacBook Airのユーザーの取り込みを狙っているものだ。これは、今回もプレゼンテーションに立ったフィル・シラー氏も、MacBook Airとの比較を披露したことから明らかだ。

一世を風靡したMacBook Airは主力から外れたか

13インチMacBook Proは、MacBook Airに比べ、重さ20g増、そしてバッテリー持続時間は2時間短くなった(ちなみにTouch Bar付きの13インチMacBook Proも同じプロフィール)が、上位機種と同じワイドカラーのディスプレイを搭載した点は評価できる。店頭で、そして買い換えて使い始めて、見違える画面のキレイさに満足するユーザーは多いだろう。