日立システムズは10月31日、国内外出張手配から旅費・経費精算までを一つのシステムで管理できる総合経費管理システム「Traveler’sWAN」において、電子帳簿保存法の改正に対応するオプション機能を新たに開発し、11月から販売開始することを発表した。
具体的には、アマノビジネスソリューションズのタイムスタンプサービスを活用した領収書や請求書画像アップロード時のタイムスタンプ機能と、画像の中から必要情報をデータに自動入力するOCR機能、経費精算ワークフロー連携機能が追加された。
同オプション機能の導入により、これまで企業が紙で保存していた国税関係書類を、法律で求められている要件を満たした形で電子データとして保存し、原本データを廃棄できるようになるとしている。
また、経費精算業務においては、出張が多い営業員などは自社に戻らなくても、外出先から経費精算申請を実施できるようになるほか、承認者も原本を待つことなく、システム上で承認することが可能となる。
さらに、これまでTraveler’sWANでは、オンプレミス型、プライベートクラウド型の2種類を提供していたが、新たにSaaS版を提供開始する。SaaS版では、中堅・中小企業で必要とされる機能に限定し、ノンカスタマイズで提供するため、短期間・低コストでの導入が可能となっている。
価格はオンプレミス版、プライベートクラウド版ともに個別見積もり、SaaS版は初期費用が40万円(税別)、月額400円(同)/人~。