エンカレッジ・テクノロジは17日、同社の特権ID管理ソフトウェア「ESS AdminControl」の最新バージョンとなるV1.4を発売した。
「特権ID」とは、漏れてしまうと通常のIDとはその影響範囲が一層広くなるシステム上の管理権限を持つIDを指し、濫用や不正使用など内部統制の観点から強く管理される必要がある。同社は、証跡管理やアクセス管理など運用統制のソリューションを広く展開する企業で、銀行・証券、生保・損保など金融や情報・通信分野と導入事例も多い。
「ESS AdminControl」は、特権ID管理のための申請・承認プロセスのワークフローシステムを構築。貸与、返却処理管理、定期パスワード変更処理などの自動化により、煩雑になる特権IDの管理をサポートする。同梱されるツールによる棚卸データの収集や、専用の貸出ツール「Operation Authenticator」によるパスワードを隠蔽したままでの貸与、各種監査用レポートによるモニタリングなど充実した機能を備える。
V1.4では、新機能「アカウント簡易管理機能」によりネットワーク機器、アプリケーション、クラウドサービスなどIDとパスワードで認証されるあらゆる機器やシステムの管理者権限に対しても、ワークフローを用いた事前申請・承認ベースの貸与が可能になり、その適用範囲が大きく広がっているほか、サーバーに対する不審なログイン試行をレポート化する。内部/外部問わず、重要システムに対する不正な試みを管理対象サーバから定期的に収集するなど、大きくその機能が向上している。