VMwareは8月30日(現地時間)、「VMware Fusion 8.5 Announced! - VMware Fusion Blog - VMware Blogs」において、OS X用の仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」の次のバージョンとなる「VMware Fusion 8.5」および「VMware Fusion 8.5 Pro」を発表した。このバージョンはアップグレードに費用がかからないバージョンとされており、最新版を使っているユーザーは配信開始後にFusion 8.5へのアップグレードを実施できるとされている。
「VMware Fusion 8.5」および「VMware Fusion 8.5 Pro」はWindows 10 Anniversaryをサポートするほか、今後のリリースが予定されているmacOS Sierraに対応。また、Windows Server 2016がリリースされ次第、Windows Server 2016のサポートを追加するとしている。公開開始は9月7日に予定されており、このバージョンにはmacOS Sierraにおける新機能としてタブとSiriのサポートが予定されている。
VMwareはこれまで年ごとのアップグレードは有償で提供してきたが、今回のリリースは無償で公開するという従来のやり方とは異なるアプローチをとっている。同社はアップグレードのルールを変更したとして、アップグレードの対象をFusion 4まで広げている。これにより、ここ数年間アップグレードを実施せずに古いバージョンのVMware Fusionを使っていたとしても、最新版へのアップグレードが可能になったことになる。
VMware Fusion 8.5ではタブがサポートされるため、複数の仮想マシンを単一のウインドウにまとめておくことが可能になる。また、Siriに対応することから、ボイスコマンドを使って仮想環境からアプリケーションを起動するといったことが実施できるようになる。