fossBytesに8月22日(米国時間)に掲載された記事「ReactOS 0.4.2, An Open-source Windows Clone, Released With Unix Filesystem Support」が、Windows互換を目指すオペレーティングシステムの最新版となる「ReactOS 0.4.2」において、複数のUNIX/Linuxファイルシステムが追加されたとを伝えた。サポートが追加されたファイルシステムはEXT2、EXT3、EXT4、UFS、ReiserFSで、ほかのファイルシステムのサポートは今後のリリースで追加されるとのこと。
ReactOSがサポートしているGUIはクラシックなWindowsのGUIで、Windows 10などで採用しているGUIはサポートしていない。実行するにあたって必要になるディスク容量は500MB、主記憶メモリは96MBほどとされており、仮想化技術やほかのエミュレーション技術と比較して軽量という特徴がある。
MicrosoftはWindows 10 Anniversary UpdateからデフォルトでUbuntu環境をWindows上で実行できるようにしている。MacもデフォルトでUNIX環境を提供するなど、現在主なデスクトップ環境はUNIX系の環境を提供している。プロセッサの仮想化支援機能や仮想化技術の進展もあり、デスクトップ環境でReactOSが必要になるシーンは従来よりも減った。しかし、特定の用途で使われ続けているなど、今後も一定の需要があると見られる。