fossBytesに7月16日(米国時間)に掲載された記事「Now Microsoft Won't Let You Install And Boot Linux On Locked-down Windows Computers」が、今回リリースされたセキュリティアップデートによって、これまでLinuxやAndroidといったオペレーティングシステムをWindows RTタブレットにインストールできていた機能がブロックされたと伝えた。
これまで、Windows RTにはMicrosoftが提供している以外のオペレーティングシステムをWindows RTタブレットにインストールすることを許すバックドアが存在していたが、今回のセキュリティアップデートでこのバックドアがブロックされたことになる。このバックドアはMS16-094で適用されるとされており、今後もWindows以外のオペレーティングシステムをインストールして利用したい場合は、このアップデートの適用を避ける必要があると説明がある。
Windows Secure Bootの機能が有効になったマシンでは、基本的に認証を得たオペレーティングシステムしか起動することができない。Windows RTタブレットでもこの機能は有効になっているが、これまでは開発段階に残された穴を利用することでMicrosoftが提供する以外のオペレーティングシステムを起動することが可能になっていた。Windows RTタブレットでLinuxなどを使いたいデベロッパーにとってこの機能は注目度の高いものだったが、今後は利用できなくなることになる。
なお、Windows Secure Bootは特定以外のオペレーティングシステムを排除することになるなどとして、LinuxコミュニティやLinuxベンダーから度々非難の声が上がっている。