NECネッツエスアイ(NESIC)は6月9日、英Canonical(カノニカル)と提携しOpenStack関連事業を強化すると発表した。今回の提携によりNESICは、カノニカルがグローバルに提供しているUbuntu関連の有償技術サポートを日本語で提供すると共に、OpenStack事業で3年間の累計で20億円を目指す。

具体的には、Ubuntu関連ソフトウェアをカノニカルの技術サポートにより日本語で提供するほか、OpenStackの各ITリソースやサードベンダー製品の最適な組み合せをパッケージ化して提供。日本語技術サポートは、Linuxサーバ向けOSである「Ubuntu Server」、OpenStackソフトウェア・コンポーネント群である「Ubuntu OpenStack」、OpenStack上で稼働する仮想ストレージである「Ceph Storage、Swift Storage」となる。

なお、同種のUbuntu関連ソフトウェアの技術サポートを日本語で提供するのは国内初だという。パッケージ化に関しては、Ubuntu OpenStackで新しいサービス/機能を開始するために必要な各種の構成要素を適切に編成するディプロイメント・ツール「Juju/MaaS」やサードベンダー製品の最適な組み合わせをNESICが評価・検証。それをOpenStackパッケージとして提供することで、オープンソースでありながら品質を確保したOpenStackの環境を提供するという。