日本ユニシスは、訪日外国人観光客の飲食店での食事中の満足度向上、および店舗側の負荷軽減を実現するための接客ナビゲーションシステム「WaviSaviNavi(ワビサビナビ)」の実証実験を開始した。

実証実験では、板前寿司ジャパンの協力の下、板前寿司の「新宿東宝ビル店」、「銀座コリドー店」の両店舗で外国人に対しタブレットを使ったサービスを提供する。具体的には、外国人が来店すると同時にタブレットを渡し、板前寿司が提供する料理や食材情報、さらに食事を楽しむための作法やマナーなどを動画などで紹介。最終的には画面上に注文を表示し、店員とのスムーズなコミュニケーションをサポートするという。

WaviSaviNavi利用イメージ

これにより、外国人は日本語が分からなくても、店員とのコミュニケーションが可能になり、飲食店経営者、店長にとっても提供する料理の素材や調理方法を「ネイティブの外国語レベル」で伝えることができるという。

また、日本流の注文スタイル、食べ方を理解してもらうことで、一人あたりの注文数が増加し、外国人客の客単価向上が期待できるという。

なお、日本ユニシスは今回の板前寿司での実証実験に先立ち、都内の和食・寿司店「円山町わだつみでモニタリングを実施。「わだつみ」店舗では、店員のスムーズな接客、来店外国人の食事に関する理解において良好な効果が確認できたという。

今回、板前寿司で開始した「WaviSaviNavi」の実証実験では、日本の文化や慣習、作法、マナーを説明、外国人客が母国語を使っての注文、現在位置から店舗までの道順をナビゲートなどの機能を提供する。