ジェイティービー(JTB)と日本電信電話(NTT)、ジェーシービー(JCB)、ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)は1月29日、訪日外国人の滞在中における移動情報と決済情報を解析し、マーケティングに利活用する実証実験を行うと発表した。実証実験は2月1日より東京都・新宿エリア、北海道・札幌エリアで開始された。

「実証実験のスキーム図」

実証実験では、訪日外国人旅行者向け観光アプリ「Japan Travel Guide」をダウンロードした利用者に、言語別、スポット別のショッピングや優待店、観光情報などのさまざまな情報を配信する。4者は、訪日外国人旅行者の満足度向上と観光回遊促進、消費喚起を行うために、さまざまな属性の旅行者ニーズを把握し、配信する情報の最適化を目指す。

訪日外国人旅行者向け観光アプリ「Japan Travel Guide」アプリ概要/展開イメージ

アプリをダウンロードした訪日外国人には、カード型商品券「JCBプレモカード」をプレゼントするほか、アプリと「JCBプレモカード」を連動させて、利用者が入力した属性(国籍、年齢、性別など)情報や、アプリのログ情報、位置情報と「JCBプレモカード」の決済情報を統合・解析する。

また、今回の実証実験の成果を踏まえて、次年度以降は地域を「札幌+北海道」「東京+富士山」「福岡+九州」などにも拡大するほか、優待店の拡大やアプリの高度化、分析頻度の向上、顧客への情報提供の高度化を目指す。