ITホールディングスグループのクオリカは1月28日、製造業のアフターサービス向けSaaS型パーツカタログシステムである「CSS-Net」の新バージョンのサービスを5月から開始すると発表した。

CSS-Netは「データ加工アウトソーシング+クラウド」モデルにより、大手建設機械メーカーをはじめ製造業のパーツカタログ・マニュアルのデータ変換からWeb配信、サーバ管理までを提供している。今回、新バージョンで追加を予定しているサービスはIoT時代を見据えた次世代型ソリューションとなる。

新バージョンは、従来システムでの要望点(コンテンツ作成L/Tの短縮、完全Web化、パーツカタログ・メンテナンスマニュアルの相互連携、3Dデータ活用、他システムデータ連携・データ分析による需要予測・在庫最適化・生産形態変更対応など)を可能とし、関連IT基盤(IoT、データ収集、データサイエンス)もワンストップで提供する。

また、世界で売れる商品づくり、アフターサービスビジネスのグローバル展開、フィールドサービスの収益改善、アフターサービスを止めないグローバルBCP(事業継続計画)の実践をはじめとした業務の発展性を提供するとしている。

さらに、新たなアーキテクチャーを採用し、同社が独自開発したWebパーツカタログ機能、Webマニュアル機能やコンテンツ自動作成配信機能、検索など各種のテンプレートを活用して構築。これにより、スクラッチ開発の1~3割程度のコストかつ最短1カ月でのシステム構築が可能となる。

そのほか、グローバル製造業のアフター業務における多くの課題と変化への対応を可能とするためアフター業務のシステムをポータル化し、外部システムとのシームレスな連携を実現。システム間を繋ぎ相互連携による相乗効果を発揮するほか、同社製品のロードマップに併せて機能拡張(バージョンアップ)を提供するという。今後、同社は3年間で製造業のIoT、アフターサービスに関する領域で売上高30億円を目指す。