Wineチームは12月19日(米国時間)、「WineHQ - Wine Announcement - The Wine team is proud to announce that the stable release Wine 1.8」において、Wineの最新版となる「Wine 1.8」のリリースを伝えた。1年5カ月にわたる開発の成果物とされており、1万3000ほどの変更が取り込まれている。今回のリリースでは特にDirectWriteとDirect2Dが実装された点が注目されている。
「Wine 1.8」における主な新機能や変更点は次のとおり。
- Direct2Dのサポート
- DirectWriteのサポート
- DirectDrawの改善
- フォント回りの処理の改善
- 縦書きテキストのサポート改善
- PNGファイルのサポート改善
- Pulse Audioドライバを追加
- UTF-7サポートの追加
- Direct3D 11のサポート(実装していない機能などもあり、実行できるのはシンプルなアプリケーションのみ)
- DXGI 1.1インタフェースのいくつかの実装を追加
- Mac OS Xにおけるサポートの向上
- X Drag & Drop version 5をサポート
なお、「Wine 1.8」では自分のバージョンを「Windows 8.1」および「Windows 10」として報告するように設定できるようになっている。WineはWindowsアプリケーションを実行するための互換レイヤ実装。Mac OS XやLinux、*BSD上でWindowsアプリケーションを実行するための機能を提供する。