TISは12月10日、3次元CGアプリケーション構築用ライブラリ「CyberWalker SDK」関連事業を、2015年12月7日に設立した新会社「サイバーウォーカー」に2015年12月31日付で事業譲渡すると発表した。
サイバーウォーカーは、TISが推進しているインキュベーション事業から、同事業を立ち上げた社員がMBO(Management buyout)により設立した新会社となる。
今回、譲渡する事業は、3次元CGアプリケーション構築用ライブラリ「CyberWalker SDK」の保守・開発や、住宅建築プレゼンテーションソフト「3Dマイホームデザイナー」へのライセンス提供、ヘッドマウントディスプレイと組み合わせたVR(バーチャルリアリティ)型内装体験システムの提供などだ。
「CyberWalker SDK」は、ニーズに合わせて特定業務向け3次元CGアプリケーションを開発できるソフトウェア開発キットで、メガソフトが販売している住宅建築プレゼンテーションソフト「3Dマイホームデザイナー」など、3次元データの管理、描写を行うエンジンとして利用されている。
また、VR内装体験システムは、ヘッドマウントディスプレイによって目の前に3D空間を出現させ、センサーによって頭の動きに連動して視線を変えることで、「3D空間の中に自分が入り込んだ様な感覚が得られる」VR型の内装体験システムで、間取図・施工図などの平面図や完成イメージだけでは伝え難い空間的な広がりを、同システムを活用することで施主などに、より具体的なイメージを提案することが可能になる。