セキュアメッセージングサービスを提供するベンチャー企業ソットヴォーチェは7月9日、機密性の高い電子ファイルを特定の相手に信書扱いで送信することができる電子信書サービス「eクーリエ」の受注を開始したとを発表した。正式版サービスの提供開始は、8月24日を予定しており、それまではβ版を利用可能となる。

同サービスは、電子ファイルのデータを暗号化した上で分割し、意味を持たないデータの断片として送信することで、情報漏えいのリスクを大幅に低減することを可能にした、最高レベルのセキュリティ性能を有するファイル送受信サービスとうたう。

送信側と受信側双方の端末に専用クライアントソフトをダウンロードすることで、電子メールのような操作画面上でメッセージとファイル交換ができるようになる。

「eクーリエ」の送受信イメージ

2015年、秋から全ての企業に必要となるマイナンバー(特定個人情報)の管理、特に企業グループ内での共有や、委託先である税理士・社労士等とのデータのやり取りに適しているという。契約アカウント数によりディスカウントがあり、1グループあたり月額3万円台から料金プランを用意する。

現時点で利用環境はWindows(7以降)のみとなっており、9月以降にWebとMac OS、iOS、Androidで利用可能となる。またサービス開始にあわせ、9月末日まで無償で利用できるキャンペーンを行っている。なお、「eクーリエ」の開発技術基盤の提供とシステム運用は、GCT研究所が行う。