NTTコミュニケーションズは、同社が自社開発した、DDoS攻撃を検知・解析・防御する「DDoS防御オーケストレータ・システム」(通称「SAMURAI」)において、インターネットを利用する全ての企業や事業者に対するDDoS防御を可能とする機能拡張を目指し、複数のセキュリティ事業者と共同構築した検証環境を使って6月8日からトライアルを開始する。
同トライアルでは、DDoS防御時に発生する正常通信の遅延などの影響を極小化するという、同社が開発した経路制御技術を利用するとのこと。インターネットを利用する全ての企業や事業者を対象とするマルチ・ホーム対応DDoS対策サービスに関するトライアルは、同社によると国内通信事業者としては初めてという。
新技術の有効性を検証すると共に、付随する技術的な懸念事項の洗い出しや、サービス化を見据えたユーザー視点での運用性の評価が目的とのこと。
参加する企業・組織は、セキュリティ事業者がA10 Networks、Arbor Networks、日本ラドウェアなど、トライアル利用組織がインターネットマルチフィード、Interop Tokyo 2015 ShowNet、愛媛CATV、オキット、ミクシィなど。
NTT Comは同トライアルが完了次第SAMURAIを機能拡張し、より高度なDDoS対策サービスの提供を予定している。