NECは6月4日、SAPの「SAP S/4HANA」に対応したグローバルERPテンプレート「NECマルチカントリモデル」を販売開始した。価格はテンプレート500万円から(税別、システム構築費は別途必要)。
「SAP S/4HANA」は、インメモリープラットフォーム「SAP HANA」専用に開発されたERPで、膨大な経営データの高速処理・分析を可能としており、現在は会計機能(SAP Simple Finance)が提供されている。
新製品では、複数国における販売・生産・会計などの経営データの統合管理(グローバルワンインスタンス)が可能。また、「SAP Fiori」を用いて、直感的な操作による多様な切り口での分析や、経営状況を一目で把握するための数値データのビジュアル化などが可能なユーザーインタフェースを採用している。
そのほか、アジア・米州を中心に日本企業が多数進出する15カ国・地域の税制および商習慣に対応し、また、自動車部品業、組み立て製造業、プロセス業向けの標準業務プロセスを備えるとともに、NEC自身の「SAP ERP」による基幹システム全面刷新のノウハウを基にしたグローバル導入・展開方法論を提供する。
これらにより、「SAP S/4HANA」の導入期間を最大で2分の1に短縮可能にするという。