富士ゼロックスは、クラウドを活用したプリントサービス「Cloud On-Demand Print(クラウドオンデマンドプリント)」を5月21日、オフィス向けフルカラーデジタル複合機「ApeosPort-V C(アペオスポート ファイブ シー)」シリーズ9機種と「DocuCentre-V C(ドキュセンター ファイブ シー)」シリーズ9機種の計18機種を5月29日に発売すると発表した。
クラウドを活用して事業所、企業間でのプリント環境を構築するプリントサービス「Cloud On-Demand Print」は、移動先でのプリント業務を簡単に行え、一元管理できるサービス。価格は、基本料金(10ユーザーライセンス込み)が価格1,000円/月。ユーザー追加オプション(ユーザー数10人追加)が価格1,000円/月(すべて税別)。
同サービスを活用し、クラウドサーバにプリントジョブをアップロードすれば、インターネットに接続している複合機からプリント指示が行え、出先で急にプリントが必要になった場合などのプリント業務を効率化する。また、無償の専用モバイルアプリやWindows専用のプリントツールが提供されるため、Webブラウザ以外からもプリントジョブをアップロードしプリントすることが可能だという。
インターネット環境があれば利用できるサービスのため、サテライトオフィスや工事事務所など期間を限定したオフィスにプリントのためのLANを構築する必要がない。また、企業間プロジェクトで複数の企業で1台の複合機を利用したいなどのテンポラリーなプリント業務にも対応している。「誰が」「いつ」「何を」「どの複合機で」プリントしたかの利用ログも参照でき、セキュリティにも配慮されている。
さらに、同社のクラウドストレージサービス「Working Folder(ワーキングフォルダー)」と連携することによって、「Working Folder」に格納した文書を編集して「Cloud On-Demand Print」を利用してプリントすることができる。
今回発売する18機種すべてに共通の最新コントローラーソフトウェアを搭載し、モバイル/クラウドソリューションの対応力を強化。従来のAirPrintやPrint Utility for iOS/Print Utility for Android、Googleクラウドプリントなどのモバイル機器からのプリント機能に加え、新たにMopriaプリントに対応。また、無償の追加型アプリケーション「かんたんUI パッケージ2」の"スキャンオート"を複合機にプレインストール。これにより、標準で搭載している「カラー1パス両面読み取り」機能による高速カラースキャン(両面160ページ/分(A4横)を活用し、簡単かつスピーディーにスキャンが可能となる。