デル・ソフトウェアは5月12日、組織内の情報リソースへのセキュアなアクセスを実現する「Dell Secure Mobile Access(SMA)」ソリューションのアプライアンス新製品3モデルとSMA OS(Version 11.2)の新機能を発表した。アプライアンス新製品の出荷開始は6月1日。

アプライアンスの新モデルは、前世代モデルと比較して数倍のパフォーマンスと拡張性向上を実現し、組織内の将来なユーザー数増加を見越した導入を実現できるという。また、アプリケーションに手を加えることなく、iOS/Mac OSX/Android/Kindleなどの各種デバイスから、セキュアなデータ・アクセスを実現可能としている。

per app VPNとして、アプリごとにポリシーに基づき許可したリソースへのVPNアクセスを実現する機能を搭載。SDKなどによる変更を加えなくても、さまざまなモバイル・アプリやセキュア・コンテナ、MDMソリューションに対応すると共に、アプリのシグネチャによりモバイル・アプリの完全性を確認する。

モバイル・アクセス・ポリシーの管理と施行では、エンド・ユーザーによるポリシー条項の認知・受諾のプロセスを経てVPNアクセスを提供する。管理者によるポリシーのカスタマイズやグループごとのポリシー定義設定、ポリシー承諾状況のレポートが可能だ。 ユーザー認証とデバイス認証によるアプリ完全性の確認では、コンテキスト・アウェア方式による2要素認証を実行し、不正アクセスを防止する。

この他、安全なSSL VPN接続ときめの細かいネットワーク・アクセス制御や、アクセス・ポリシーの集中管理とエンド・トゥ・エンド間のデータ保護のための統合モバイル管理機能を備える。

新モデルのラインナップは以下の通り。

Secure Mobile Access 6200アプライアンスは、同時接続ユーザー数が2,000の中規模法人向け製品。

Secure Mobile Access 6200アプライアンス

Secure Mobile Access 7200アプライアンスは、同時接続ユーザー数が1万の大規模法人向け製品。

Secure Mobile Access 7200アプライアンス

Secure Mobile Accessバーチャルアプライアンスは、同時接続ユーザー数が5,000の中規模企業向け製品であり、VMwareおよびHyper-Vに対応する。

SMA OSの新機能は、SMA Workplaceを通じてHTML 5対応ブラウザでCitrixのXenDesktopやXenAppへのアクセスを実現するもの。これによりエンド・ユーザーは、Windows/Linux/Mac OSに加えてiOSやAndroidなど主要なモバイル・プラットフォームからRDP(Remote Desktop Protocol)アクセスが可能になるという。