NECは4月23日、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」と合わせて、同社の主力ミドルウェア全6ブランドを中心としたソフトウェア製品(約30種)を、時間単位の従量制を含む3種の課金形態で6月15日よりオンライン販売を開始すると発表した。

これにより、必要となる最大数のソフトウェアのライセンスを事前に購入する従来の方法に比べ、利用状況に応じライセンス料金を支払うことでコストの最適化が実現できる。

同社によると、通販などのECシステムの場合、年間で約50%のソフトウェアコストを低減できるという。

また、顧客が利用するアプリケーションから、顧客自身の運用形態に合わせて「NEC Cloud IaaS」上のシステムに関する一括構築/起動/停止・監視の一時停止/再開など約200種の操作を設定可能とするAPIを4月27日より提供する。

これにより、バッチ業務やバックアップ業務を夜間や休日のみも行う場合、必要なシステムを必要な時間帯のみAPIを活用して作成することで、コストを抑えながら安定した運用が可能となる。

さらに、内部作業者による重要システムへの不正行為防止に有効な「NEC Cloud IaaS」のID&アクセス管理サービスにおいて、管理対象サーバへのログイン履歴を定期的に収集し、事前に承認された作業予定と突き合わせることで不正を検知する機能と、ログイン後に事前申請のないコマンドを操作した際、即座に管理者へ警告メッセージを送信する機能を追加した。

これにより、外部からの侵入者を含め承認を得ていない不正アクセスを自動的に検知し、早期発見・対策を実現し、不正操作に対する抑止力と対応力を向上する。両機能は4月27日より提供する。