TIOBE Programming Community Index

TIOBE Softwareから、2015年4月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。TIOBE PCIは、複数の検索エンジンの検索結果から、対象となるプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。2015年4月におけるインデックスは次のとおり。

順位 プログラミング言語 インデックス値 推移
1 Java 16.041%
2 C 15.745%
3 C++ 6.962%
4 Objective-C 5.890%
5 C# 4.947%
6 JavaScript 3.297%
7 PHP 3.009%
8 Python 2.690%
9 Visual Basic 2.199%
10 Visual Basic .NET 2.126%
11 Delphi/Object Pascal 1.469%
12 Perl 1.340%
13 Transact-SQL 1.275%
14 MATLAB 1.263%
15 ABAP 1.228%
16 F# 1.196%
17 PL/SQL 1.110%
18 Ruby 1.068%
19 R 1.028%
20 Pascal 1.027%

4月TIOBE Programming Community Index / 円グラフ

4月TIOBE Programming Community Index / 棒グラフ

2015年4月はJavaが1年半ぶりにトップに返り咲いた。Javaはエンタープライズシステムにおけるバックエンドでの利用が主な市場になってきたが、長期にわたってそのニーズは減る方向にあり、結果的にJavaのシェアは長らく下落傾向が続いていた。TIOBE SoftwareではこうしたJavaの動向とは反対に、Androidアプリの拡大に合わせてJavaの需要が増えていると考えており、結果的にエンタープライズにおけるシェアの減少よりもAndroidにおける需要の高まりのほうが大きくなり、Javaのシェア拡大につながったのではないかと推測している。

2015年4月のもう1つの傾向として、これまで30位と50位の間で推移していたScalaが25位に急浮上したことにも言及されている。Scalaは関数型のプログラミング言語。TIOBE SoftwareではScalaが20位入りをする可能性もあるだろうと説明している。