FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは2月27日、「FreeBSD 11.0 Release Process」において、FreeBSDの次期メジャーリリースバージョンとなる「FreeBSD 11.0-RELEASE」のリリーススケジュールを公開した。リリースエンジニアリングチームは3回のベータ版と3回の準備リリースを予定しており、2016年7月27日のプレスリリースを目指している。

現時点で予定されているFreeBSD 11.0-RELEASEの主な注目点は次のとおり。

  • 新しい自動マウントデーモンの導入(Sunと互換性のあるマップ形式、LDAP統合)
  • NFSパフォーマンスの大幅な向上
  • IPv4およびIPv6の双方におけるUDP-Liteプロトコルのサポート
  • 新しいバージョンのNetMapの導入
  • ARM、PowerPC、Sparc64対応強化
  • 仮想化関連機能(BHyVe、Xen、Hyper-V、VMware)の強化
  • VirtIOブロックおよびVirtIO SCSIドライバにおけるUnmapped IOのサポート
  • ワイヤレスサポートの改善
  • サンドボックス化されたOpenSSHをデフォルト採用
  • デフォルトのハッシュ関数をSHA512へ変更
  • オンラインマニュアルのフォーマットにmandocを使用するように変更
  • Apple TrackPadをサポート
  • talk(1)におけるUnicodeをサポート
  • Linux互換レイヤにepollシステムコールを追加

FreeBSDは、11.0のように.0が付与されるメジャーアップグレードバージョンのリリースに関してはスケジュールよりも遅延する傾向が見られる。こうした状況を改善するため、リリースエンジニアリングを専門に実施するエンジニアの採用など、FreeBSDプロジェクトやFreeBSD Foundationはリリースエンジニアリングの強化に取り組んでいる。