米Googleは2月23日(現地時間)、米国の通信キャリアであるAT&T Mobility、T-Mobile USA、Verizon Wirelessと提携し、同社が提供しているオンライン決済サービス「Google ウォレット」を3社のAndroidスマートフォンにプリインストールすると発表した。
Google ウォレットがプリインストールされる端末は、今年後半に販売されるKitKat以降のバージョンのAndroidが稼働するスマートフォンとなる。
Google ウォレットは2011年に発表された、NFCに対応したスマートフォンをカードリーダーにタッチすることで、決済が行えるサービス。サービス開始当初は、米Sprintが販売する端末でのみ利用が可能だった。
あわせて、Verizon Wireless、AT&T、T-Mobileによって設立されたモバイル決済会社である「Softcard」との提携も発表された。これにより、GoogleはSoftcardが有する技術と知的財産を手に入れることになる。
モバイル決済サービスは、Appleが昨年に、iPhone 6/6 PlusとApple Watchで利用可能な「Apple Pay」を発表してから、注目を集め始めている。今月には、韓国Samsung Electronicsがモバイル決済サービス「LoopPay」を買収したことを発表、モバイル決済市場への参入を表明しており、今後、ますます競争が激化することが見込まれる。