米Red Hatは、エンタープライズグレードのクラウドインフラ基盤の構築と従来の仮想化ワークロード向けITインフラのデプロイメントを両立させるRed Hat Enterprise Virtualization 3.5の提供開始を発表した。
Red Hat Enterprise Virtualization 3.5は、オープンスタンダードに基づいてミッションクリティカルなワークロードのための標準化されたサービスを提供し、仮想化インフラのプロビジョニング、設定、およびモニタリングに対する可視性を向上した。
ホスト当たり4TBのメモリ、4TBの vRAM、および仮想マシン当たり160vCPUをサポートする。
Red Hat Enterprise Virtualization 3.5の重要な新機能は、次のとおり。
・Red Hat Satelliteとの統合によるベアメタルホストのライフサイクル管理とプロビジョニング
・oVirt Optimizerとの統合による高度なリアルタイム分析を通したコンピュートリソースの最適化。これによって、ユーザーは新たな仮想マシンのプロビジョニングに際し、自らのニーズに最適なリソース割当てのバランスを特定できるようになる。
・NUMA(non-uniform memory access)のサポートが、ホストNUMA、ゲストピニング、および仮想NUMAに拡張されたことによって提供されるワークロードのパフォーマンスとスケーラビリティ。これによって、性能が向上した非常にスケーラブルなワークロードのデプロイメントが可能になり、物理メモリのアクセス時間に関連するリソースの過負荷が最小限に抑えられる。
・ストレージドメインの処理の改良によるディザスターリカバリの強化。Red Hat Enterprise Virtualizationに対応した異なるデータセンター間でのストレージドメインの移行がサポートされ、パートナー各社の製品でサイトリカバリ機能を実現できるようになる。