シード・プランニングが運営するデジタル領域専門の市場・サービス評価機関 デジタルインファクトは12月10日、「クラウド型会計ソフト」に関する調査を行い、その結果を発表した。

調査は11月、国内事業所勤務者2万814人に対してWebアンケート形式で行われたもの。

回答者が所属する事業所でパッケージ型会計ソフト・クラウド型会計ソフトを合わせた会計ソフトの導入率は30.2%だった。この会計ソフト利用事業所のうち、クラウドサービスの利用率は全体の4.8%となった。

会計ソフトの利用率

回答者が所属する事業所でメインに利用されているクラウド型会計ソフトは、「freee(41.3%)」「ネットde会計(12.0%)」。ただし、やよい会計が提供している二つのソフト(青色申告オンラインと白色申告オンライン)を合わせると16.7%となり、事業者単位での利用率は第二位となった。

メインで利用しているクラウド型会計ソフトのサービス名

クラウド会計サービスを選ぶときに最も重視する点については、「簡単(65.7%)」が最も高く、またクラウド型会計ソフトに関する要望については、「セキュリティーに関する情報を充実してほしい(31.0%)」という結果になっている。

会計ソフトを選ぶときに重視する点(上) クラウド型会計ソフトに関する要望(下)

デジタルインファクトでは、「クラウド型会計ソフトが今後普及拡大をするためには、ユーザーにとり現状最も魅力的とされている、簡単さを訴求すると同時に、ユーザー側にクラウド型会計ソフトのセキュリティー対策への取り組みとその安全性の高さに対する理解をいかに深めていくかが重要となることが想定される」と分析している。