富士通は11月13日、IoT(Internet of Things)が企業の事業に貢献することを示すとともに、企業のIoTによるビジネスモデルの早期確立を支援し、パートナーとグローバルエコシステムを形成し、イノベーションを共創していく場として、IoTプラットフォームを提供開始すると発表した。

同社は、企業・社会のイノベーションに向け、顧客や生活者のニーズを理解し、あらゆるデジタル情報を活用した価値のある新たなビジネスを顧客と創り出す取り組み「ヒューマンセントリックIoT」を推進する。

「ヒューマンセントリックIoT」のイメージ

IoTプラットフォームは、アプリケーション開発環境をクラウド上で容易に利用でき、実現性を検証したIoTモデルをもとに、同社のセンサー・デバイス、ネットワーク、ミドルウェア、アプリケーションなどを組み合わせることが可能なトータルなシステム環境。

また、IoTプラットフォームは、新たなビジネスモデルを構成する際に製品・サービスを提供する各ベンダーが技術交流を行う場としても利用できるようにし、グローバルなエコシステムの形成を目指す。

IoTプラットフォームでは、日本IQPの協力の下、アプリケーション開発・実行環境を当社クラウド上で最大6ヵ月無償提するほか、IoTモデルに関連した当社の製品・サービスを組み合わせたトータルなシステム環境を提供する。

同社グループの「システムパフォーマンス最適化技術 」「リアルタイムセンシング技術 」「匿名化セキュリティ技術 」といったIoT関連の技術が、IoTプラットフォームに提供されている。

なお、同社がステアリングコミッティーメンバーとして参画しているIndustrial Internet Consortium(IIC)でも、リファレンスモデルの策定、アーキテクチャーの標準化、相互運用性の向上を推進し、エコシステムのさらなる価値向上に努めるとしている。