電通と電通テックは、日本電気(NEC)の顔認証技術「NeoFace」を応用した顔認証コミュニケーション開発プラットフォーム「Face_in(フェースイン)」の提供を開始した。

「Face_in」全体構成図

同サービスは、人の顔の特徴量データを登録・管理するデータベースと顔認証用APIによって構成され、Webやアプリケーションに同APIを実装するだけで顔認証機能導入を可能とするもの。

デジタル・テクノロジーを基点としたコミュニケーション・プランニングやサービス開発を行う電通グループ横断チーム「_TM(アンダーバー)」と、顔認証製品「NeoFace」を提供するNECとの共同開発により実現したという。

ユーザーが、同サービスを導入したキャンペーンサイトなどから顔写真の事前登録を行い、店頭や屋外広告、イベント会場などに設置されたカメラの前に立つことで、ユーザーの顔のデータと管理データベース内のデータが照合され、特定個人に向けたメッセージなどのインタラクションが起きる仕組みとなる。

想定導入事例としては、「イベントにおいて事前に顔写真を登録した参加者に対し、顔を入場パス代わりに使う」や、「屋外広告に実装し、個人を認証した上で当該個人向けにカスタマイズした情報発信を行う」「店舗にて、上得意客の情報を顔のみで店員が把握し、特別な接客を行う」などだという。

なお、同社は、イベントや屋外広告における同サービスの実証実験に成功しており、体験者の反応も良好であったと説明する。