大日本印刷(DNP)とDNPの子会社であるDNP Singapore Pte.Ltd.(DNPシンガポール)は、シンガポール国内の飲食業界向けに、タブレット端末を活用した多言語対応セルフオーダーシステムの販売を開始すると発表した。

多言語対応セルフオーダーシステム

シンガポールでは、自国民の雇用維持を目的とした「外国人労働者の雇用比率の制限」が行われており、慢性的な労働力不足が発生。一方で、来店客・従業員ともに多国籍化し、異なる言語や習慣に対応した円滑なコミュニケーションツールへのニーズが高まっていたという。

同製品は、来店客が店員を呼び出すことなく、客席に置かれた専用のタブレット端末のガイドに従い簡単にオーダーできるシステム。注文内容は、ホールと厨房に設置された各端末に送信されるほか、レジとも連動する。これにより、ホールスタッフの作業負荷を軽減できるほか、迅速なサービスの提供と注文・配膳・会計ミスの削減など顧客満足の向上が図れる。

同システムの画面表示は、英語や中国語、日本語など導入店舗の要望に合わせて最大6言語の使用が可能。価格は、1店舗あたりの初期導入費用(管理サーバーやホール用・厨房用端末3台、タブレット端末10台、レジ、プリンタ、NW機器を含む)が300万円~で、月額利用料は20万円~となる。

なお、同システムは、オーストラリアのe-square solutions Pty.Ltd(ESS)が開発したもの。DNPとESSは今回、シンガポールでの展開で提携し、DNPシンガポールは、同システムの販売代理店となる。