日本IBMは9月10日、同社およびパートナーが提供するSaaS、PaaS、IaaSにまたがるクラウド製品やサービスの探索、試用、購入を、Web上で行うことができる国内向けの「IBM Cloud marketplace(IBMクラウド・マーケットプレイス)」を発表し、同日よりサービスを開始したと発表した。
同マーケットプレイスは、すでに今年の4月から米国を中心にサービスを開始しているが、今回オープンしたIBMクラウド・マーケットプレイスは、日本の国内、ビジネス・パートナー、開発者用に強化し、日本語でのナビゲーション、日本でのクレジット・カード利用のサポートなどを開始する。英語以外での提供は日本語が初だという。
対象となるのは、IBMやビジネス・パートナーのクラウド関連ソフトやサービス。例えば、SaaSアプリケーションとしては「IBM Mobile Web Push」、「IBM SmarterCloud Engage」など、PaaSとしてはアプリケーションの構築・管理・実行環境を提供する「IBM Bluemix」のサービスや「IBM PureApplication」のパターン、IaaSとしてはIBMのクラウド・サービス「SoftLayer」の仮想サーバ、ストレージなど。9月10日時点では、SaaSは40種類、PaaSは63個など、計127の製品およびサービスが掲載されている。
同マーケットプレイス」は、製品やサービスを系統的に探索しやすい構造になっており、、アプリケーションを拡張したい場合には、追加のサービスを探したり試用して購入したりすることが行える。
決済は、クレジットカードか、担当営業を介して購入の2通りがある。
同社ではこれらにより、多種多様なきめ細かなニーズに対応させる際には煩雑となっていたクラウド製品やサービスを利用するまでの作業効率が大幅に向上するとしている。
日本IBM 執行役員 クラウド事業統括 小池裕幸氏は、「ビジネスリーダー、IT部門の管理、企業のアプリ開発の3つの役割の人がクラウドビジネスの成長の鍵で、これらの人が話し合って、すばやくサービスを開発していくことが重要だ。目まぐるしく変化する市場ニーズを先取りするには、サービスを標準部品にして、組み合わせと組立がによってサービスを構築していくことが重要で、それらを実現できる社会を目指すことがIBMの役割」とマーケットプレイスを提供する背景を説明した。