富士通は、食・農クラウド「Akisai(日本語通称:秋彩)」の生産管理サービスのラインナップに、新事業として植物工場で野菜の生産・販売を開始した小林クリエイトの植物工場・施設園芸向け生産管理ソリューション「agis(エイジス)生育管理システム」を加え、「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai 生育管理システム agis」として8月より販売を開始すると発表した。価格は、個別見積り。

食・農クラウド「Akisai」商品体系

「食・農クラウド Akisai 生育管理システム agis」を使用すると、作業者はハンディターミナルを管理単位のロットに挿してあるRFIDや二次元コード付きタグにかざし、個体を識別しながらハンディターミナル上で作業実績を入力することができる。これにより、生育途中で栽培場所が変わる植物工場においても播種から収穫まで一貫した作業履歴の管理が容易になる。

ハンディターミナル連携機能(RFID読取り)

また、ハンディターミナルで入力した情報はオフィスのパソコンに蓄積され、管理ロット単位での作業進捗や生育状態を視覚的に確認できる。これにより、作業の遅れや対応状況などのロットごとの集計や分析、生産管理の効率化につなげる。さらには、実績データを農業生産者間で共有することで、栽培技術の習得や作業品質の向上を実現する。

管理ロットごとの集計や分析が可能

富士通は、本サービスを社内実践として、低カリウムレタスを生産している福島県会津若松市の「会津若松Akisaiやさい工場」に、2014年10月に導入する予定となっている。