ミラクル・リナックスは7月4日、OpenStackによるOSSクラウド環境の利用促進の実現に向け、2013年6月にOSSとして公開した「Hatohol(はとほる)」の機能を拡張し、OpenStackと連携した「運用統合ソリューション」の開発構想を策定したと発表した。

同社は、Hatoholを機能拡張すると同時に、Redmineでのインシデント管理やfluentdでのログ管理など各種OSSとの連携を進め、次世代IT基盤によるエコシステムを開発し、OSSによる運用管理の課題解決を図る。

「運用統合ソリューション Hatohol」開発計画

Hatoholは、ZabbixとNagiosが保持するイベントなどの情報の集約する機能と、それらを統合して表示する機能を有しているが、今後の機能拡張として、OpenStackのハイパーバイザーが管理している仮想マシンのリソース情報の収集機能と、システム上に散在するログの管理機能をHatoholに追加する予定となっている。

これにより、ゲストOSやアプリケーションのリソース情報とログ、仮想マシンのリソース情報、および物理マシンのリソース情報とログを集約できるようになり、さらに、これらの情報を一元的に表示可能なグラフ機能を追加する。

また、OSSでクラウド環境にも対応した運用統合ソリューションを開発・普及させることにより、クラウド環境での運用管理の敷居を下げ、クラウド環境/オンプレミス環境の統合的な運用管理とその工数削減を実現する。