JPNIC - Japan Network Information Center

日本ネットワークインフォメーションセンター(Japan Network Information Center -JPNIC)は5月21日、「IANAに返却済みIPv4アドレスの再割り振りについて - JPNIC」において、LACNIC(南米を受け持つ地域インターネットレジストリ[RIR])の管理するIPv4アドレスの在庫が/9を下回ったと発表したことを伝えた。JPNICではこれを受けてIPv4の割り振りを行う準備を進めていることを説明。準備が整い次第情報公開するとしている。

ICANNではRIRが管理するIPv4アドレスの在庫が、どれかひとつのRIRで/9を下回った場合、IANAに返却されているIPv4アドレスをそれぞれのRIRに割り当てるポリシーを定めているが、今回LACNICの管理するIPv4アドレスの在庫が/9を下回ったことで、この条件に一致。定められたポリシーに従い、IANAからそれぞれのRIRへIPv4の割り当てが実施されることになる。

まず、IANAからアジア太平洋地域を担当するAPNICへIPv4アドレスの分配が実施される見通し。これを受けてJPNICもIPv4アドレスの割り当てを行うことになる。世界中のIPv4アドレスの在庫は実質的にほぼ分配が終わった状態に近づいており、今後はすでに保有しているIPv4アドレスの流動的な利用や、IPv6アドレスの活用などが期待されている。