電通は5月2日、ワイヤレスゲート、OOHメディア・ソリューション(OMS)、シーエスイーの3社と共同で「無線LAN環境構築支援プロジェクト」を推進すると発表した。

プロジェクトの始動に当たって、JR秋葉原駅前に新たに設置される屋外広告(柱巻き広告)と無料Wi-Fiを連動させる「アキバWi-Fiシリンダー」の販売を開始。スマートフォンなどを使用して屋外広告エリアから広告主サイトへのアクセスを直結させることで、屋外広告の価値の向上を実現したという。

設置場所

アキバWi-Fiシリンダーは、秋葉原の地域としての魅力向上と活性化を継続的に図っていくために設立された秋葉原タウンマネジメントを媒体会社として、同社とOMSが共同で開発した新たな目線位置の屋外広告媒体としている。

具体的には、柱巻き広告にWi-Fiのアクセスポイントを設置し、広告主が指定した名称でSSID(アクセスポイントの名前)を提供する。屋外広告を見たユーザーが、スマートフォンやタブレット端末などでこのSSIDを選択して、一度広告主のサイトに訪問することによって、無料かつ自由にWi-Fiが使えるようになる。

設置イメージ

広告主にとっては、オフラインの屋外広告からオンラインにダイレクトにつながり、ユーザーにとっては広告を見ることによって無料でWi-Fiが使えるようになるという形で、双方にメリットを提供することで、屋外広告に新たな広告価値を加えたという。

Wi-Fi経由でアクセスするページに限定クーポンなどを設定することで、リアル店舗に誘導するオフライン/オンラインの連動企画や、オンラインゲームでアキバ限定アイテムを配布するなど、さまざまな販促企画やプロモーション展開が実現できるようになる。また、アクセスデータの解析により、どれくらいのユーザーを誘導できたかといった分析も可能となる。