伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は3月4日、企業向けに最適化された商用のHadoop製品とそのサポートを提供する米Clouderaと販売代理店契約を締結し、Hadoopを活用したビッグデータソリューション「Cloudera Enterprise」の販売を開始すると発表した。
Cloudera Enterpriseは、100%オープンソースのApache Hadoopディストリビューションと関連プロジェクトから成るCDH(Cloudera's Distribution Including Apache Hadoop)と、システム管理ツールであるCloudera Manager、データ管理を担うCloudera Navigator、そしてテクニカルサポートを統合したビッグデータソリューション。
本ソリューションの利用により、Hadoopを活用したデータ処理・分析基盤をより効率的に構築することが可能になり、また、オープンソースを活用する上で課題となるサポートサービスも含まれる。
CTCでは、Cloudera Enterpriseの提供とともに、製品を導入する顧客に対して、独自の事前検証(PoC)サービス、設計・構築サービス、運用支援サービスの提供を開始。また、2013年10月にサービスを開始した、企業における各種IT機器の大量のログを活用し、システムの安定運用を支援するログ分析ソリューションにもCloudera Enterpriseを適用し、サービス向上を図る。
さらに、DWH(Data WareHouse)内に蓄積されるデータ量の増加による処理速度の低下やコストの増大、従来型の基盤では解決が難しい非構造化データの管理等の課題を抱える企業に対して、DWHとClouderaの両方を組み合わせたソリューションの開発・提案も行う。