トレンドマイクロは2月24日、モバイルプラットフォームを通じて企業および個人に被害をもたらす多数のサイバー攻撃に対抗するための複数のソリューションを発表した。これらの新しいソリューションは、企業向けと個人向けの両方の製品を含み、モバイルネットワークやモバイル端末に対する脅威を軽減する。

Mobile World Congress 2014で発表されたのは、法人・個人セグメントの両方に関連する3つのソリューション。これらは、急速に進化し洗練されていく脅威に対抗するように設計されており、IT管理者には企業デバイスの管理強化を、個人ユーザにはよりよいユーザエクスペリエンスを提供するものであるという。

1つ目のSafe Mobile WorkForceは、モバイル端末から、リモートで動作するサーバ上の仮想モバイルOSを参照することで、企業データへの安全なアクセスと、ユーザエクスペリエンスの向上を提供する。

続いてウイルスバスターモバイルではAndroid OSやiPhone/iPad(iOS)、Amazon Kindle Fireシリーズなどのモバイルデバイスに対応。セキュアなWebブラウジングやFacebookの設定に関するプライバシーガイダンス、脅威からの保護、デバイス紛失対策、データバックアップやペアレンタルコントロールなどを提供する。

最後のMobile App Reputationでは、モバイルアプリのレピュテーション(信頼性)を検証する、モバイルアプリ評価サービスを提供する。未知のものから旧来から存在する不正プログラムを特定して、ダウンロードの際に脅威を防御する。Mobile App Reputationスキャンは、世界中のさまざまなオンラインソースから何百万もの危険なアプリを特定してブロックするという。

発表においてチェンCEOは「モバイルの脅威は激しさを増し、ますます精巧になっている。トレンドマイクロは、他機関からも認められた専門性を活かし、これらの進化し続ける課題に取り組むことを約束する」と語り、モバイルセキュリティへの取り組みを強調した。