シトリックス・システムズ・ジャパン(以下、シトリックス)は2月18日、アプリケーション仮想化ソリューション「Citrix XenApp」の最新版「XenApp 7.5」を発表した。3月末から提供開始の予定。

「XenApp 7.5」

新製品では、Citrix HDX Mobileを搭載し、Windowsアプリケーションをモバイルデバイス上で直感的かつ透過的に機能できるようにし、タッチ操作を基本とするスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス向けにWindowsアプリケーションを最適化する。

また、モバイルネットワークの変動性やパケット損失に対処することでパフォーマンスを強化し、さらにタブレットやスマートフォン上のハードウェアアクセラレーションによってグラフィックスやマルチメディアの処理能力を向上させるという。

さらに、HDX Mobile SDKによって、ルックアンドフィール(見た目と使い心地)をモバイルデバイスの画面で再現し、マルチタッチジェスチャ、ネイティブ メニュー コントロール、カメラ、GPSサポートなどを仮想アプリケーションから実行できるようになる。

XenApp 7.5は、AWSやCloudPlatformベースのクラウドに直接プロビジョニングを行うことができるため、定期的に発生する要件の処理、拡張・成長への対応、災害復旧や事業継続性に関連するオンデマンドのキャパシティ追加などを行うことができる。

また、ハイブリッド クラウド プロビジョニングは、AWSベースのクラウドまたはCloudPlatformベースのパブリック/プライベートクラウド全般に提供される。今後、すでに発表されているWindows Azureクラウドプラットフォームのサポートなど新たなサポートが追加される予定。

そのほか、XenApp 7.5は、同時発表のCitrix XenDesktop 7.5に採用されているFlexCast Management Architecture上に構築されており、ユーザーは単一コンソールから仮想アプリケーションとWindowsサーバ仮想デスクトップの両方を配信できる。