Firefox 29、Chrome風のデザイン採用

Firefoxのオーロラチャンネルのバージョンが「Firefox 29」へアップグレードされた。Firefox 29の正式リリースは2014年4月末が予定されている。Firefox 29は最近のFirefoxリリースの中ではもっともユーザにインパクトを与えるバージョンになる見通し。ユーザインタフェースの抜本的な再構築が実施されており、従来のUIよりもさらにGoogle Chromeに似たものになっている。Google Chromeが取り込んできたデザインロジックをさらに洗練させたようなデザインになっている。

もっとも特徴的なのはタブが従来の長方形ベースからGoogle Chromeと同じ湾曲したデザインへ変更された点にある。開いていないタブは背景に融合するように変更されており、煩わしさや見にくさが減っている。さらに重要なのはアドレスバーと同じ列にある右端のアイコンがGoogle Chromeと同じアイコンになった点にある。ボタンをクリックして表示されるメニューはスマートフォンやタブレットデバイスで使われるようなアイコンベースになっているほか、どのアイコンを配置するかはカスタマイズできる設定になっている。

Firefoxらしさとして残っているのはアドレスバーの左に配置された大きめのナビゲーションボタンと、タブの幅が一定以下には狭まらないというデザインなど。主要ブラウザが提供する機能はますます似てきており、詳しくないユーザにとってはより判別が難しくなってきている。